写真に携わるディレクターとして想う
「映えるいい写真」3つのこと
① 「伝わる写真」意図をもって撮影する写真
② 「裏切る写真」こうきたかの写真
③ 「感情を捉えた写真」こころが伝わる写真
の3つです
オトナのウェディングフォトのブログ読んでいただきまして
ありがとうございます。
たぶんフォトウェディングや前撮り結婚写真の、
ポーズどうしようかと・・
お迷いの方に読んでいただいていると考えて書きます。
いきなり質問致します。
「いい写真」ってどんな写真だとおもいますか?
お迷いのあなたには酷な質問なのですが・・
出ているような写真?
ちなみに私は・・ディレクターをやらせていただいているので
写真は撮りません
でも客観的に・・すきな写真の話はできると思っています・・
「映えるいい写真」3つのこと
① 「伝わる写真」意図をもって撮影する写真
たとえば人物・・モノ・・風景・・の写真とします・・・
そこに・・被写体がただ写っているだけではなく・・
見る人の頭の中に・・脳に・・受け手ですね・・・・
たとえばブログを読んでいるあなた
写真から・・つよいメッセージというか意図がつたわる・・・
が「伝わる写真」・・
撮影者が何を狙って撮影したのか・・・
何を表現したくて撮影したのか・・が・・・
伝わる写真・・どちらかというと・・
エモーショナルな写真・・感性が感性に共鳴する 写真
撮影する人が・・
その時に感じた感情や思考の意図をもって撮影して・・
それがしっかり見た人のココロや脳に再現させるように伝わる・・
写真なんじゃないかなとおもいます
これ最近見て・・いい写真だなぁと、おもった写真
そう・・オバマ大統領がホワイトハウスから去る最後の写真です
すごい・・本当にかっこよい・・
お疲れ様と、言いたくなる・・
伝わる写真だとおもいます
簡単にいうと「コンセプトのある写真」・・
「そこに存在としての被写体がただあるのではなく」・・
その時、受けた感情や意図を観察した事実を・・
しっかり受け手に説明する文章にしたような
被写体に見える写真・・
笑・・もっとわからなくなりましたか・・
例えば真相はわかりませんが・・
この大統領の去りゆく写真・・たぶんたくさん
カットはあるとはおもいますが・・
カメラマンは間違いなく写真を撮影する前に・・
光の入りぐあいや
入り口、出口のドアの位置・・
大統領のあるく場所・・導線ですね・・いちおう頭の中で描いて
「大統領がホワイトハウスを去る日」・・
と意図をもって頭の中で文章にしてねらって写真を撮った・・
と考えられます・・偶然の数百枚の1枚では、ないということです
たとえば身近な話・・子供と一緒に写真をとりたい。
被写体として最高ですね・・
どんな写真でも素敵だとおもいますが・・
結婚写真子供と一緒に撮りたいという希望があったとします。
カメラマンはお二人の気持ちをくみ取り
そのお気持ちを伝えたい撮影者の意図があったとします。
「親子3人の愛情」「守りたい」「家族愛」をつたえたい・・
これ頭の中の文章ですが
どうですか伝わりますか・・
たとえば結婚写真
一言でいうと「伝えたいテーマを切りとった写真」・・
何枚も撮って、撮影した中に偶然撮れた写真ではなく
ある意図(テーマ)をもって伝えたいイメージや感情を
その構図や被写体やロケ―ションでシャッターを下ろした写真。
カメラマンでない私が・・偉そうなこと・・
言ってますね・・・
でもこれ・・スマホで撮影するときものすごく使えますよ・・
アップしたいと考えたときにこのコラムを思い出してください
「伝えたい思い・・テーマ・・つたえたいこと」考えて
シャッター押すだけですから
言いかえると
主題は・・何であるのか・・コンセプト
感性で感じたものを、意図をもって伝えるということです
考えてみれば、当たり前のことです。
文章を書くにしても、
テーマ・・主題が何であるかを考えて書きます。
写真も撮影者が・・何を伝えたいかを考えて・・
写真で伝えるということです
② 「裏切る写真」こうあるべきを・・たまには外す
結婚写真の撮影は記念写真です・・
どちらかというと記念写真はしっかりとカメラ目線でポーズを撮って撮影します
ベテランカメラマン特に型撮りをする職人カメラマンと話をすると
やはり・・こうあるべきが・・きっちりあります・・なので・・
何を・・言っているのだと怒られるかもしれません・・
でも僕はカメラマンではないので
かんべんしてください。
もちろん記念写真で型はそうあるべきなのだとおもいますが・・
スマホでふつうに・・何十枚か写真撮ると・・
偶然いい写真がとれたりします・・
お客様は、それはそれ・・やっぱりいろいろな写真がほしいです
そんな時に・・これはスナップ写真の技法なのですが・・
自然なながれの写真の撮影・・カメラ目線でない写真・・
動きがあっていい写真だと
僕はおもいます。
カメラマンさんにちょっとタイミングをずらして何枚か
写真をそのポーズのなかでお願いします
最近はカメラの本体すごい進化してきましたのプロとアマチュアの
線引きがあいまいになるほど機材は進化しています・・
スマホもすごいですよね・・
インスタグラムではボケ具合なんかも調整できちゃうので・・
もう誰でも素晴らしい写真が撮れます
ママさんがお子さんの写真をスマホでたくさん撮影すると必ず
1枚2枚いい写真が撮影できます・・
・・プロカメラマンはきちんと・・構図を考えて・・動き・・
それに合わせた
レンズ・・や光をあやつります・・
ねらって撮影しますので・・それは別次元です・・
で・・狙ったうえで・・ちょっとタイミングずらすんです
「裏切る写真」ですね
カメラ目線じゃない自然な「裏切る写真」ですね・・
③感情を捉えた写真、 こころが伝わる写真、 見る人の心に響く写真
「いい写真」に実は・・客観的な基準なんてないないのだと思います
見る人の心がどう感じるかなんだと思います
それは・・大切な時だったり・・大切な瞬間だったり、
その人にしかわからないことかも知れません
本当に自然な笑顔の写真かもしれません
これは私のカメラマンの知り合いの話ですが
フィアンセの大好きなコンサートでLiveをたくさん撮影した
中のたった1枚自分のフィアンセの写真を撮った
「何げない笑顔の写真」
撮影した直後に不幸な事故でその写真がフィアンセの
思い出の写真になってしまった
そうです。
僕らはそんな大切な仕事をしているんだ・・
と襟を正す時に、カメラマン達とそんな話をします
結婚写真で大切にしていることはお二人の思いを・・
事前にたくさんお伺いして・・
それはメールかもしれません・・
当日撮影の時間だけかもしれませんが・・
その時間は深くたくさんコミュニケーションをします
そして・・その大切な時間をたくさん切り取ります・・
裏切る写真も・・意図をもった写真も・・
でも一番大切にしていることは・・一緒に笑って・・一緒に感動して
一緒に“はにかんで”・・一緒に緊張して・・
スタフがみんな・・おふたりと同じ・・気持ちになって
撮影していることです・・
感動して撮ったものは感動が見る人・・受け手にも伝わる
感情が・・感情を揺さぶるわけですね・・シンパシーというか・・
そしてこれは間違いなく「技術」ではなく
一言でいうと「情熱」です・・そしてたくさん撮影する
その写真・・まちがいなく・・
見る人のこころを動かす写真です・・とくにおふたりには
そう・・「いい写真です」・・
まとめ
映えるいい写真とは
① 「伝わる写真」意図をもって撮影する写真
おふたりが考えるテーマ、コンセプトをしっかりお聞きして撮影する写真
② 「裏切る写真」こうきたかの写真
定番、予定調和を裏切る写真、カメラ目線をわざと外す写真
③ 「感情を捉えた写真」こころが伝わる写真
おふたりと、たくさんコミュニケーションして心の動きを
カメラマンも感動して情熱をもって撮影する写真
※ブログは・・あくまでもオトナのウェディングフォトのディレクターの個人的なつぶやきです・・あしからず