結婚写真や結婚式ばかりじゃなくすべての事に共通する価格の考え方
どうしてこんなに価格が違うの結婚写真?
結婚写真いざ、検討すると価格が適正なのかどうなのかとっても気になります・・前撮りは施設によっては・・提携以外の写真館やカメラマンには、持込料金を定めているところが多いため・・選択肢がないということも関係しているかもしれません・・
ネットで実際に結婚写真を検索してみると・・ものすごいです・・期間限定ドレス付1カット9000円~とか ドレス・着物4点セットで30万円とか・・結婚写真でなぜこんなに価格が違うのか・・と驚かれるのではないのでしょうか・・
5つのポイントで価格の解説をします
同じように、大きな買い物である車に例えて価格の事を以下の項目にそって解説します
1.価格の構成を車に例えてみる
2.大きな違いは、コンセプト付加価値の違い
3.フリーカメラマンに直接依頼は得か?ちょっと考えると分かる。個人売買と正規ディラーの違い
4,広告宣伝費や販売方法で大きく見え方が異なる
5.大切なことは自分の目と耳そして触れる自分で確かめる後悔しないポイント
1.価格の構成 車に例えてみる
結婚写真の料金そもそも高くない?
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車に例えましょう・・車は、おいそれとは誰もが、造れません。材料は石とか鉄鉱石・・そして石油です・・材料費は多分数十万円~・・1台200万円という車。材料原価以外は付加価値です。研究開発費、デザイン費、組み立ての工場の費用、運送費、販売するための広告宣伝費、セールス費用、営業費、総務経理費、そして人件費もちろん利益も・・全体で一つのブランド、一つの車の価格になります。
写真も同じです・・原価に当たるカメラ機材、スタジオの機材、スタジオの家賃、写真集など材料費、衣装の仕入れ費、クリーニング費、カメラマン、運営する人、ヘアー&メイク、着付けの先生、プランナーなどの人件費、販売広告費、営業費全体そして利益での価格です。写真1枚の価格じゃないです・・費用の高低に驚くのも、結婚写真が日常縁遠いのも関係します
2. 価格の違いは、コンセプト付加価値の違い
軽自動車とベンツを購入時に比べる人はいません・・
写真も同じです・・スナップフォトのスタジオの前撮りであれば同種のものと比較。業界独特の専門用語を理解すれば中身でも比較検討できます。
前撮り撮影ロケーションフォトは同じようにロケーションフォトでの比較です
違いは商品のコンセプト付加価値の違い。トヨタカローラとベンツBクラス、ほぼ倍以上違います。同じ排気量でも・・コンセプト(設計思想)・・不可価値(ブランド力)・・企業の理念などで・・・大きく価格も違ってきます。結婚写真もコンセプト(企業の考え方)やその商品の独自性(その企業がお客様に提供したいこと)付加価値の違いがそれぞれの価格に反映されることになります。
いくつか写真業界でコンセプトの違いの例をあげます
1:腕の良いカメラマンにこだわる、写真の質に力を入れる企業カメラマンを全員専属で腕のいいフリーカメラマン揃える技術と写真のクオリティを売りにする企業
2:スタジオ施設に力を入れる企業
いくつかのスタジオの中にセットのように家具を置いているハードが売りで施設に投資、差別化をする企業
3:ドレスや和装衣装の品揃えを売りにする専門店直営もしくはメーカ提携、衣裳点数品ぞろえ数が結婚式当日と同じ衣裳、ヘアーメイクやメークの質も結婚式当日と同じクオリティが売りの企業
4:広告宣伝に力を入れ低価格が売りの企業。カメラマンは社員もしくはアルバイト、アルバムなどすべて内製化、オペレーションも補正作業なしデータ当日渡しなど合理化、人件費や経費を抑えて広告費に力を入れ、企業努力で低価格が売りの企業
5:上記いくつかの要素の複合を企業規模と努力で達成しそれを売りにする企業
コンセプトとは「その商品の特徴とウリ」です。車だったらカタログを請求したり、試乗したりします。そのデザイン、信頼性・・いわゆるその製品コンセプトを確認します・・
高額な商品これは車も写真も同じです。後悔しない選び方実際の作品を見てみるとか、衣装だったら試着がそれにあたります。
『付加価値の中身が自分達希望にあっているのか』の検討が大切になります。
3.フリーカメラマンに直接依頼は得か
これも車で考えるとわかりやすいです、個人売買と正規ディラーの違いこれは直観でご理解いただけると思いますが・・外車の並行輸入を個人ですると考えてみてください。一見、価格が低く抑えられそうですが・・見えない費用や諸経費・・法的手続き・・認可手続き・・正規ディラーの安心感はみなさまよくご存知の事と思います・・それらは安心・・安全・・品質保障になるわけです・・結婚写真も全く同じです。ご自分たちですべて手配できる情熱が傾けられるおふたりの場合はフリーカメラマンもよい選択だとおもいます。
安心を担保するためには経費が必ず必要です。
自分たちの求めるサービスが何かを明確にしての検討が大切になります・・・撮影する目的です。
大切なのは『お二人の目的を明解にする』ことです。
4. 広告宣伝費や販売方法で大きく見え方が異なる
結婚写真の販売方法でたとえば、スタジオスナップ写真をあるA社とB社で解説します。
■ドレス込50カット、アルバム&データ付き29,800円というA社
■洋装和装30万円までどちらか1点15ポーズデータ&アルバム付き8万円のB社
前者の29,800円の場合は指定された衣装、その中でお気に入りがない場合、ランクの追加料金が発生 ドレスとタキシード各30,000円と10,000円アップ。土曜日曜は前者15,000円アップ、後者は10,000円アップ 結局、衣装が売りのB社との価格はほとんど変わらなかった・・・などということに・・
車で例えると
■安く見える本体29,800円に純正のオプションをあとからつける営業方法か
■80,000円そう安くは見えないけれども、必要なオプションが最初から入ってリーズナブルな価格設定
なかなか、広告やwebページではわかりにくいです
特に各写真店の表記方法がバラバラなこと、販売方法の違いシステムで価格がわかりずらい理由です。
トリビア
オトナのウェディングフォトは後者の必要なものが最初からはいっている表記の仕方です。人気の衣装2点データ220カット付プランは185,000円こちらはブライダルハウスBiBiの婚礼や挙式用の衣裳、しっかり試着して選びます。3点、4点まとう方も少なくないです。衣装に関してはプラン内で衣裳がたくさんから選べます。こだわりのブランド品や特選品はオプション料金で選べます。追加料金は値札の10%が目処です。
5、大切なことは、自分の目と耳、触れる自分で確かめる
スマホでカワイイサイトを見つけてお値段も内容も
他社とスマホで比較してここがよい!ちょっとおまちください資料請求だけでなく直接お店で自分の目と耳そして、衣裳に触ってください
後悔しないポイント
①自分達が目的とする商品の最終的な見積もり
②衣装のタイプと料金・・後悔しない方法は衣裳合わせ試着してから決める
③見逃しがちな追加料金の確認・・ヘアメイク、小物などの金額
④写真のタイプ、データカット数、実際のサンプルを見る。スマホのホームページやカタログはモデルを使っての撮影が大半、実際の新郎新婦の写真を見せてもらって、自分たちの撮影のイメージをする
⑤写真データ当日渡しはちょっと待った!
写真の質にこだわるお二人は、ちょと待ったです。長く残す大切な写真は、作品として残した方が良いと思います。理由をできるだけわかりやすく説明します。1枚、2枚できちんと※色調補正(昔で言う現像、カメラマンが作品する作業)をして納品されるのであればよいのですが・・数十カット、数百カットとなるとこれは1日、2日ではできる作業ではないです。撮影方式がJEPGファイル形式になります。
※色調補正の解説
RAW撮影 + 色調補正 = 写真作品
写真撮影のデータ形式に2通りのファイル形式が選べますJEPGとRAWデータです。RAWデータは、撮影したそのままの大きなデータ状態である ため、RAW(生)のデータといいます。ものすごくたくさんの情報が入ったデータでたとえると家を建てる前の材料をいっぱい並べた感じです。(ROW写真)調整次第で写真の雰囲気を柔軟に変化させることができます。RAWデータの調整のことを色調補正(ROW現像)といいます。
カメラマンの作品に初めてなります。最終的にはJPEGにして納品になります。
ROWデータ形式では通常のOSでは再現できないのでJPEGに変換での納品になります。当日渡しは最初からJEPG形式を選んだ撮影。解り易く言うと一番身近なのは iphon などはこのファイル設定が最初からJPEGです。最近は写真の処理機能がすばらしく、デジタルカメラや1眼レフは素晴らしいです。パソコンやスマートフォンで閲覧したり、お店でプリントすることができる手軽さはありますが、圧縮されたデータなので色調補正などの処理を加えていくと画質が劣化するデメリットがあります。カメラマンの作品は何といっても、人の手の入る作品、補正(ROW現像)された写真のこといいます。
カメラマンがその生データを写真家の作品にする作業です
以上が即日データ渡しの場合、内容を確認したほうがよい理由になりますが、目的の違いで、挙式披露宴が直近まで迫っているお二人など、急いでデータのほしい方にはピッタリの撮影方法ともいえます・・・
以上大切な注意事項でした、繰り返しになりますがおふたりの気にいったセンスの結婚写真を残したいのであれば自分たちの目と耳そして触ること・・衣装はどんどん新着をいれないと古くなります。腕の良いカメラマンは実力にともないギャラも高いです。センスのよいアルバムはデザイナーや製本が大事です。すべて経費がかかります。「適正な価格」があることを理解すればあとあと後悔しない「安かろう、悪かろう」を選ぶ心配はなくなります。
まとめ
① 結婚写真商品、価格の構成 車に例えるとわかりやすい
② コンセプト、付加価値が『自分達の希望にあっているのか
③ 結婚写真を撮る目的を明解にする。
④ 広告宣伝費や販売方法で大きく見え方が異なる
⑤大切なことは自分の目と耳そして触れる自分で確かめる
2020.8.4加筆