結婚写真 安かろう悪からろうを選ばない2
「結婚写真なんで値段ってどうしてこんなに違うの1」では撮影業界の内側からの解説でした
特に比較するときは同じカテゴリーで比較すること
写真業界の独特の入口引くて、オプションで単価が上がるビジネススキームがあるので事前に見積もりや試着が必須ですとご案内しました
フォトウェデイングの値段ってどうしてこんなに違うの?1
(こちら読んでない方は1からお読みください)
同じカテゴリーで価格差があるのは?補足解説からはじめます。
結婚写真にかかるコストが単なる「写真1枚の価格」ではなく、多くの要素が関わっている理由が一つ。
価格の違いを理解するために、私たちが身近に使っているものを例にして説明していきます。
1. 価格の構成
結婚写真の料金がスタジオにより違う理由
例えば、バッグを例に考えてみましょう。
PurseBlog引用
・安価なバッグ → シンプルな素材とデザイン、量産でコスト削減
・高級ブランドバッグ → 上質な素材、職人の手作業、デザイン性、プロモーションによるブランド価値
結婚写真も同じです。
低価格でのスタジオプラン料金の秘密は
・社内カメラマンの撮影
・衣装は室内で汚れないためメインテナンスが樂
・社内編集でコストを抑える
・販売方法で入口は安く追加で料金アップ
・営業販売に力を入れる
・企業努力で低価格で提示できます
一方、価格帯で低価格で提供できない
ロケーションプランは
・撮影場所が違うため移動のための車の手配撮影チームが個別に必要です
・外でも対応可能な熟練のヘアメイクやスタイリスト・ロケーション許可取りや申請費
・環境が変化に対応の熟練カメラマンの選定
・衣装は野外時毎回クリーニング・メンテナンス
・衣装新作や品揃専門衣裳店との提携によるこだわり
・アルバムやデータ編集のクオリティ管理
たくさんの要素が価格に反映されています
特に熟練のカメラマン、美容師は報酬もそれなりです
そもそもスタジオとロケーションとプラン内容の違いもありますが
2. 価格の違いは「コンセプト」と「付加価値」の違い
洋服を思い浮かべてみてください。
・ファストファッション → デザインは本部、生産は労働価格低い国で現地生産低価格を実現
・ハイブランド → 独自のデザイン、高品質な素材、職人技のストリー、ブランド価値の維持
結婚写真も、提供するサービスのコンセプトによって価格が変わります。
例えば:
低価格売りにするスタジオ写真
・価格を抑えるために労働集約して、社内オペレーションのシンンプル化
・限られた衣装や背景で、撮影後の編集作業をシンプル化してコストをかけず販売方法でオプションで単価を上げる
本物趣向写真スタジオ(衣裳店提携スタジオ)
カメラマンの技術にこだわる
・熟練のカメラマンが撮影し、作品としての完成度の高い写真の提供
・背景のロケーションにこだわる。場所の選定や許可申請スケジューリング
・衣装のクオリティにこだわる
有名ブランドのドレスや和装を用意、結婚式当日と同じクオリティのヘアメイク
お客様は、どの価値を優先するかによって、選ぶべきプランも変わってきます。
3. フリーカメラマンに直接依頼するのは得か?
「フリーのカメラマンに頼んだほうが安く済むのでは?」と思うかもしれません。
個人のカメラマンに依頼すればスタジオを通すより安くなることがあります。
しかし、衣装などは自分で用意する、見逃しがちなのは小物類やご新郎の衣装、靴な、下着などもご自分で用意する、天候のリクスク管理をどうするか?
結婚写真はプロの職人さんのチームで撮影します
・撮影場所の手配や衣装の準備を自分で行う必要がある
・写真の品質や納品方法がカメラマンによって異なる
・撮影後の編集やアルバム制作は別料金の場合もある
・トラブルの際の責任の所在
など、手間やリスク追加費用が発生の考慮が必要
**「自分で手配する労力をかけたくない」「安心して任せたい」**なら、スタジオを利用するメリットも大きいのです。
4. 広告や販売方法で価格が変わる
結婚写真の価格表示は一見シンプルに見えても、実際には細かい違いがあることも。
最初は安く見えても、オプション追加で結局同じくらいの価格になる。販売方法の違いです
最終の見積、追加にかかる価格の可能性を事前に確認しましょう。
5. 後悔しないために、自分の目で確かめる
ポイント最終的な見積もりを確認
衣装の種類や料金を試着して確認
足運んで素材を手にしてまとってみないと質感は把握できません
写真は細かい衣装の質感まで残ります
追加料金の有無(ヘアメイクや小物)
実際の新郎新婦のサンプル写真をチェック
データ納品の方法や編集の有無を確認
特に「データ当日渡し」には注意が必要です。
プロのカメラマンが本格的な写真作品を作るには、撮影後の**色調補正(RAW現像)**が欠かせません。またそれぞれのカメラマンのレタッチは個性があります
即日渡しのデータはこの編集がされていない可能性があるので、品質を重視するなら慎重に選びましょう。
まとめ
価格の違いは単なる「写真1枚の値段」ではなく、設備や技術、人件費などが関係している。
コンセプトや付加価値を比較し、自分の希望に合ったものを選ぶ。
フリーカメラマンも選択肢の一つだが、手間や追加費用が発生することも考慮する。
広告や販売方法の違いによって、価格の見え方が変わるので注意する。
後悔しないために、衣装や撮影プランを実際に試してみることが大切。
結婚写真は一生に一度の思い出。価格だけでなく、**「どんな写真を残したいのか」**をしっかり考えて選びましょう。
2025.2.12加筆